ワイルドキッズBBCが取り組む子供の成長への考え


※リンパ系とは・・・免疫機能をつかさどるもので、生まれてから12、3才頃までに急激に成長します。その時は、大人の数字レベルを超えますが、思春期頃から大人のレベルに戻ります
スキャモンの発育曲線
上の表は【スキャモンの発育曲線】です。子供たちの年齢における成長の度合いを表しています。
例えば、
水色の「神経系」は生まれてから5歳頃までに80%の成長を遂げ12歳でほぼ100%に達します。10歳頃までは神経系の発達が著しい年代で、様々な神経回路が形成される大切な時期です。神経系は、一度その経路が出来上がるとなかなか消えません。例えば「いったん自転車に乗れるようになると何年も乗らなくても、いつでも乗れる」などです。この時期に神経回路へ刺激を与え、その回路を張り巡らせる為に多種多様な動きを経験させる事は子供達にとって、とても大切な事です。
ゴールデンエイジ (9歳〜12歳頃)
スポーツの技術を習得するのにもっとも適した時期であり、他のどの年代にも見られない「即座の習得」の可能な時期(ゴールデンエイジ)。その「即座の習得」とは、新しい運動を何度か見ただけで、そぐにその運動を、おおざっぱながらこなしてしまう能力のことです
ただし、しかし、その能力は、それ以前の段階でさまざまな運動を経験し、神経回路を形成している場合に限られると言われています。すなわち、ゴールデンエイジに入った時点でさまざまな動きを構成する神経配線がめぐらされており、新しい運動を見たときに、それに似た運動の回路が存在するというのが、先に述べた「即座の習得」の前提となります。 だからこそ、その前のプレ・ゴールデンエイジが重要となります。
プレ・ゴールデンエイジ (5歳〜8歳頃)
上の表で説明すると、プレ・ゴールデンエイジと呼ばれる5歳〜8歳頃は、神経系が著しく発達する時期であることが判ります。しかし、この時期の子どもたちは集中力が長続きせず、常に新しいものに興味が移っていくといった特徴も持ち合わせています。それは、彼らに集中力が無いのではなく、非常に高い集中力を持ちながら、神経系の配線をより多様に形成していこうとする自然な欲求の現われだと言われています。子供達このような集中力を利用し、飽きさせないで取り組ませる練習プログラムが必要です。遊びの要素を含んでいるのも1つのポイントです。鬼ごっこや、木登り、ボールを使ったさまざまな遊び、それらの動き一つ一つが、後になって貴重なものとなって身体の中に刻まれていきます。次に訪れるゴールデンエイジ(9歳〜12歳頃)を生かすも、殺すも、この時期次第です。スポーツの基礎づくりが多面的であればあるほど、後に専門的なスポーツを行った時に、覚えるのが早いと言われています。
注意点
「ゴールデンエイジ」と呼ばれる時期には、プロが見せるような高度なテクニックも身につけることが可能です。一度習得した技術は大人になってからもずっと身についています。従って、この時期に多くの技術を学ばせることが、将来大きく伸びる為の大切なポイントとなります。ところが、この時期は筋肉が未発達なため、強さや速さに対する体の準備はできていません。ですから、スピードや力強さを要求するのではなく、大人になっても必ず残る財産ともいえる「技術」を身につけさせる事を優先するべきです。

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